得意を伸ばし活かせ
- 作者: ダニエルネトル,Daniel Nettle,竹内和世
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
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こんな本を読んでいた
ビッグファイブ自体は過去から知っていたけど、外向性を優として内向性を劣としている方法だと聞いた覚えがありそんなツールで自己診断をしてもボロクソ言われるだけだろうなと思い全く興味を示さなかった
しかし、ネットで調べものをしている中でビッグファイブというものを改めて見て何か参考になるところがあればいいなと思い本を借り、読んだ
この本はビッグファイブそのものについて、5つの因子について、その他色々が書いてあった
私は自分はどの因子がどの程度なのかの判明と5つの因子について知ることが目的だったからそれ以外のところはほとんど目を通さなかった
この本を読んで一つわかったことというか感じたことがあった
それは「自分は他者の心にそこまで興味がなく共感するのには向いていないのではないか」ということだ
因子の一つに「協調性」というものがある
これは他者への配慮ができる度合い、他者の気持ちに共感できる度合いを示すものだが、診断の結果やや低いと出た
実は今利用しているwithという出会いサービスでもビッグファイブの診断があるのだが、これでも協調性が低いという結果だった
私は心理学に興味があり、悲惨なニュースを聞くと悲しくなるから他者への共感性は高いと思っていた
しかし、この結果と協調性についての説明を読んで確かに私は協調性の低い人間なんだろうと思わされた
協調性の高い人は他者の喜びのための行動を主体的にする人間だが、私が他者の喜びのために行動をするのは嫌われたくないから、何かしてもらったお返しのタイミング、何かしてあげることでお返しが期待できる時が主だ
悲惨なニュースを聞いて悲しくなるのもただ自分がネガティブな感情に対するセンサーが敏感なだけで決して当事者の悲しみに共感しているわけではないんじゃないかとも思った
(このネガティブな感情に対するセンサーの感度とはビッグファイブの因子の一つである神経質的傾向のことである、ちなみに私はやや高いという診断結果だった)
そして私はある開き直りをすることができた
それは「他者への共感なんて無理にするものじゃない」ということだ
確かに他者への共感ができることはこのメンタルヘルスの需要が高い現代には求められる能力だろう
しかし、できない人がそれをやるのは空回りしてしまうだけだろう
そんな下手糞な共感を求める人はいないだろう
だから共感できない意見に無理に共感はしないようにしようと思う
たとえ共感力の高い男がモテるとわかっていてもこればっかりは諦めた方が気楽だ
共感力が低いということは自己主張には向いているということだ
(もちろん合法的、道徳の範囲内でだが)合理的だが非情とも捉えられるような判断が必要な場面もある
この本にも具体的なデータこそなかったものの協調性の低い人は昇級しやすく個人的な成功はしやすいと書いてあった
だから一概に悪いことでもないだろう
そして協調性が低いなら無理に他者との交流を求めることもないとも思った
孤独を味わい一人内省をすることも大事だ
苦手なこと以上に得意なことを伸ばすべきだというのはここ最近思うことだが、自分に強いていた苦手を手放せてとても気楽になった
読書とはやはり良いものだ