学びの持ち腐れ
「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう? (単行本)
- 作者: NHK『ロンリのちから』制作班,野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2019/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんな本を読んだ
この手の論理について書かれた本は何度も読んできたはずで内容もなんとなく頭に入ってるんだけど、どうにも実生活に活かせていると思えない
その理由を軽く考えてみたんだけど
・論理が通用しない場合が多い
(本書にも書かれてる根拠を述べず相手の意見を否定しあう「水掛け論」、みんながそうだからこうだという「横ならび論法」などが横行しているように見える)
・Noと言うことによる拒絶への恐れ
・お互いが本音を言い合って合意形成をしていくことは少ない
ということが考えられた
著者もそういうことに苦しめられているということを度々明かしてたのが印象的だった
最終的には論理は力の行使のために使うのではなく意見の異なる相手を理解しようと努めるために使うのが望ましいというような主張で終わった
意見の異なる他者との関わりを「人それぞれ意見は違うよね」で安易に終わらせず相手の言いなりになるのでもない
相手の意見及びその理由を少しでも尊重、理解して自分と異なる意見からも学ぼうとする姿勢が大切
意見が合意に至らなくてもその事実を受け入れる
書くだけなら楽なんだがなぁ
浅く楽に生きるなら今までの生き方でいいんだろうけどこのままじゃ死ねない
今の生きてるんだか死んでるんだかよくわからない薄い生き方ばかりじゃいられない
極論かもしれないけど他者とは99%であっても1%であっても自分と意見の異なる存在だ
つまり異なる意見を排除することは他者を排除することとも言える
(本書の中に書かれていた物語も他者の自分と異なる意見を受け入れることで世界が開かれるという流れがあった)
甘い夢に身をゆだねて苦しい現実から目を反らすことが有効なこともあるけどその苦しさに立ち向かい未来を切り開くことも欠かせない
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