嫌いの相互作用
自分に似てない人や自分より優れていそうな人は皆自分のことを嫌うに違いない
そんな思い込みがあるような気がした
「ヒトは自分に似ていたり共通点があったりする人のことを好きになりやすい」という考え方がある
それは知識と知る前から中高生の時から所謂スクールカーストという形で肌身に感じてきた
そしてその逆として「自分に似ていなかったり共通点がなさそうな人とは仲良くなれないだろう」と思うようになっていったと考えられる
厄介なことにその思い込みに「自分より能力や容姿などで優れているように見える人は自分を嫌ったり不当に扱われたりしそうで怖い」というようなものがねじ込まれていった
「ヒトは自分のことを好きな人を好きになりやすい」という考え方がある
好意の返報性と呼ばれているものだ
これと上記の考え方が組合わさるとこんなことが起こってしまうのだ
あの人私と違う質だし共通点がなさそうだし、私よりあんな点やこんな点で優れているし私のことを嫌うに違いない
↓
距離を取ったり無意識に自分が嫌われているであろう根拠探しをしたりする
↓
自分からも相手を好きになれなくなるし、相手からもあの人から嫌われてるのかなと思われやすくなる
↓
自然と溝が深まり事態が悪ければ喧嘩や対立に繋がる
最初はただの思い込みだったのいつの間にか事実になっていく
自己肯定感が低いと「あの人は私のことを嫌いに違いない」という思い込みにたどり着きやすく、あらゆる人との間に壁が生じやすくなる
誰からも嫌われず生きることはきっとできない
でも誰もが嫌う存在はいないだろうし、自分の思い込みから築けたかもしれない友好関係構築の機会を失うのはもったいない
嫌われる痛みの予防線を張ったままでは人との関わりは結べない