名作【SEKIRO】
SEKIROのトロフィー全収集と強敵との連戦3種の制覇をした
ボスとの剣戟が楽しそうで気になりセールが来てようやくプレイをすることができ
た
最後に好印象な語りをしたいから先に不満点や好きじゃなかった点を挙げていく
・慣れると雑兵を相手にする意味が薄まりエリア移動や探索が面倒になってくる
・周回プレイ時、赤鬼や火牛のような剣戟要素のない中ボスを相手にするのが億劫
・掴み攻撃が異様に避けにくい
・(不満ではないが流派技や義手忍具で使い勝手の良いものがそうでないものを食ってしまっている)
意外と少なかった
強敵に勝てない時、勝てる気がしないと感じる時のイライラも含めようかと思ったが、今振り替えってみればどん詰まるほどではなかったしそれが倒せたときの喜びのスパイスにもなっているから止めた
それでは好きだったところ、良かったと思うところ、思い出などを語っていく
評判やプレイ動画を見て思った通り戦ってて楽しいボスが多かった
鬼刑部戦でボス相手でのガードや弾きの使い方を掴み、SEKIROの面白さを体感した
続くお蝶、弦一郎、獅子猿、(宮のを含め)破戒僧と嫌らしさがほとんどない楽しいボスばかりだった
4猿は初見のギミック探りが楽しく、桜竜は演出が素晴らしかった
梟と義父は楽しくないとは思わないが未だに慣れず、倒せないことはないが時間がかかり攻撃も見切れてる感じがせず苦手意識が強い
怨嗟の鬼も嫌いではないが長期戦になること、火の傘頼りになることから積極的に戦いたくはないボスだと思う
剣聖一心はとても強いと聞いていて多くの試行回数が必要かと思ったが冷静に相手の動きを見てガードと弾きと危険攻撃の対処をするという基本に徹することで意外とすんなり突破できた
もちろん嫌な強さはなくSEKIROの最後にふさわしい良いボスだったと思う
修羅のエマと一心は連戦なのと一心の炎を交えた攻撃が厄介だったが、エマは師が師だから一心に慣れると共に容易に突破できるようになっていき、炎の攻撃も対処できればむしろ攻撃チャンスになるというやはり最後にはSEKIROらしい楽しさがあった
「修羅をまた斬ることになるとはなぁ!」の語気が強く怖い
ここまでボスの好評をしてきたが、NPCとの会話のイベントも面白かった
酒、米、おはぎ、柿絡みの会話は戦乱の世を忘れさせるほっこりとした雰囲気が良かった
盗み聞きも一般兵の心境が垣間見えたり時に有用な情報を掴めたりする良いシステムだった
またフロム・ソフトウェアが関わる作品ながら物語の流れやキャラクターの心境が掴みやすく、それでいて特有の切なさや儚さのようなものは変わらず残っていて戦闘システム以外も優れていると感じた
牢のNPCの「道策、道策ぅ!」の印象が強い
改めてSEKIROの戦闘システムの良さを語る
狼の攻撃は特別強くなく敵はよくこちらの攻撃を弾く
雑兵相手でも多くの攻撃を耐えることはできず攻撃一辺倒は通用しない
それでもクソゲーでないどころか秀作であるのはやはり体幹システムにある
敵の攻撃を弾いてもこちらの攻撃が弾かれても敵の体幹は崩れていく
そして崩れきれば体力関係なく敵を確実に殺すこと(忍殺)ができる
忍殺は類シリーズ作の致命の一撃と違い本当に一撃で倒せる点で似て非なるものであり気持ちよさも格別だ
この体幹の要素は攻め手守り手どちらにも関係してそれが戦いの駆け引きを盛り上げる
ガードはボタンを押していれば発動するが体幹の崩れが大きい
弾きはタイミングよくボタンを押す必要があるが体幹の崩れも小さく敵の体幹を崩すことができる
ガードは強力だが弾きも有用であり体幹ゲージがガード一辺倒の動きを許さない
そしてその暗なる弾きへの誘導に乗れると戦闘は自然と面白くなっていく
敵もまたガードしたり弾きをしたりしてくる
その上攻撃を当ててもダメージは小さい
だが敵にも体幹ゲージがあることでその小さな攻撃に意味が生まれる
ガードで体幹の自然回復を阻止できるし少しでもHPを削っていけば回復速度の低下に繋がる
そしてこれら狼の攻撃の弱さ、防御の強さ故に無理に攻撃をするよりも敵の動きを見、知り、慣れ、対処していくことが突破の鍵というのがアクションゲームとしての面白さを高めている
ゴリ押しも好きだがこのゴリ押しでは勝てない、でも勝てない強さではないというバランスが絶妙なのだ
危険攻撃も特定の対処方法でないと捌けずダメージも大きいがうまく捌けばこちらが優位に立てる、そしてしてやったり感を感じられる演出もあっていい刺激を与えてくれる
堅苦しく書いてきたがずばり体幹システムすごい、ということだ
最後にその他好きなところを軽く語って終わろうと思う
まず一文字
形代消費なし、体幹回復、敵の体勢崩しの強さ、そしてモーションのかっこよさと使い勝手がいい
特にエマ殿と一心戦で大活躍だった
次に傘
弾きをしても姿勢が崩れる攻撃も難なく捌く
形代の消費も1で気軽に使えるし弾きに使えば敵の体幹削りも大きい
怨嗟の鬼では炎、七面武者や慣れるまでの首なし獅子猿では紫の傘を重宝した
他には各種強化アイテムのモーションや文字の出る演出、ベタだが寝ぼけ眼の九郎や変若の御子もよかった
操作キャラの狼が喋ることで会話が自然だったし人柄が垣間見得たりするのもまたよかった
エンディングは最初に見た不死断ちの無我の境地で像を彫るような狼の姿が印象的だったり人返りの全体的な美しさが好きだったり修羅のとことん容赦のない展開に恐ろしくも惹かれたりした
総じてとても好きなゲームだった
難易度の高さの評判が広まっていそうだが慣れや策なしでは容易に突破できないだけで、異様な難しさや嫌らしさはほとんどないと言える
既に評価はされているだろうがアクションゲームの金字塔としてこれからも愛される作品であって欲しい
強いて言えばもっと長く遊べる要素が欲しかったような気もあるがここまででも十分満足している
再戦機能はアイテム消費もないし好きな相手を選んで戦えるし報酬がないとしても(むしろない方が気楽?)まだまだ遊べる余地はある
死闘踏破はまだ手付かずだし首なし獅子猿や怨嗟の鬼あたりを個別で遊んでいつか死闘踏破の踏破ができたらいいなと思う
隻狼よ、不滅であれ!