あちらを立てればこちらが立たず
お金は好きだ
現代においてはほぼ万物との交換に使うことができる
お金は嫌いだ
その影響力が故に社会を支配しているから
持たざるものには渡らず持つものに渡るその不平等な性質も嫌いだ
さらに大概の場合それを求める者に労働という枷を強いるのも嫌いだ
お金という存在で手にすることができているものはたくさんある
その存在を無視することはできない
だが、それと同時に何か見失っているものもあるように思える
それは私個人の話ではなく人間社会に属するほぼすべての者に言えることだと思える
だからと言って贅沢は敵だ、もっと質素に生きるべきだとも思えない
これだけの豊かさを享受できているのはお金が社会に当たり前のように存在していてそれぞれの人間がそれに価値を感じているからであろう
もちろんそうは言ってもお金というものの全てを肯定することもできない
この世に絶対の正解、完璧というものがあってそんな社会になってくれればいいのに