合法奴隷の再起
私には欲がある
きっと思っている何倍も、何十倍も、何百倍も
金曜日の夕方、周りに振り回されてるばかりだと感じてひどい苛立ちを感じた
何やってるんだろう
何で俺ばっかり酷い目に遭うんだろう
何で俺は他者の従者にならなきゃいけねぇんだ
そう感じた
(この通りの文字が頭に浮かんでいなかったと思うけど、数多の負の感情が渦巻いていたのは確かだ)
数多くの不満を感じた後、ふと心から沸き上がってきた願いがあった
それは「もっと人生が自分の思い通りになればいいのに」だった
ここ数年、人生うまくいかないことが増えてきて、どうすればいいのか考えたりその答えを求めて情報を集めたりしてきた
その結果
人生は思い通りにならない、いつかヒトは死ぬ、というような生きることは苦であり、その苦痛を軽減する方針で生きていくのがいいのではないかと思うようになっていった
そしてやりたくないことは思い浮かぶけど、やりたいことなんて特別ないしな
と自分は無欲の人間だと思い込むようになっていった
だけど、今日(厳密には昨日だけど)のひらめきは自分の欲深い部分に光を当てた
嫌いな人と関わりたくない
自分を好きでいられる時間を増やしたい
もっとたくさんの時間をビデオゲームに費やしたい
大画面のモニターが欲しい
自分の住まいが欲しい
自分で食べるものを管理したい
思いきり金を使いたい
使いきれないほどの金を抱え込みたい
もちろん働きたくない(少なくとも現環境は嫌だ)
好きなもの(身体に悪いけど美味しいもの)だけ食べて嫌いなもの(身体に良くても美味しくないもの)は食べたくない
老いて身体機能を衰えさせないでいたい
頑張りたくない
私の都合のいいように動いてくれる駒が欲しい
興味を持たれたい、好かれたい、愛されたい、世話されたい
より細かく具体的にすればまだまだあるんだろうが、思い浮かぶ限り欲を挙げてみた
汚い記事を書くつもりだったのだが、思ったほど汚くならなかった
女に対する欲とか同僚への恨みとかをもっと強烈に書いた方が良かっただろうか
文字に起こしてみると、欲ってそんなに汚いものではないなと感じた
きっと、自分の紡いだ文字列だからそう見えるだけで、読者は違うように見えるのだろう
歪んだレンズ上等だ