今の私の原点
迷い決断したこと
ずばり「このお題で記事を書くこと」だ
…さすがに冗談である
改めて「大学のサークルに顔を出すのを止めて一人で行動した」ことだ
私は大学時代軽音サークルに所属していた
高校生の時軽音楽に入部してギターを弾いていてそこから引き続きギターを弾いていきたいという思いとそれ以上に華々しい大学生活を送れるんじゃないかという期待があった
なにせ高校でギターを始めたのはモテたいからであり男子高校生であった自分には恋人という存在に非常に憧れを持ちながら大学へ入学したのであった
ここからは入部してからの話になる
まず新入生歓迎ライブ
オタクっ気がある大学でそのライブでもボーカロイドの曲を演奏しているバンドがあってかっこよかったという印象が残っている
次に夏季休暇の合宿
一週間近く寝食を共にして遊んだり各自それぞれの担当楽器の練習をしたりした
合宿所は庭が広かったからスイカ割りをやったり花火大会をやったり肝試しなんかやったりもした
こう話していくと楽しそうだが当時の私は複雑な思いを抱えていた
これこそ地味な高校の時とは違う華やかで賑やかな生活だとは思えたが引っ込み思案でシャイな私には刺激が強く困惑することもあった
社交的な人が多くそんな隅っこにいるような私に声をかけてくれる人もいて喜びを感じたり自分を明らかにしていきたいという思いを感じたりしていた
だが、私が出しゃばったらすべって場を白けさせてしまうに違いないと自己表現を抑えていた
そんな時に知ったのがTwitter
サークルの人から教えてもらって始めたが今では彼らの何倍も何十倍も利用することになっているツールだとも言えるだろう
サークルの人たちの発信を見ることも好きだったがそれ以上に自分が心置きなく発信できるというのが非常に楽しかった
思い切り自分を表現することができたしそれにいいね(当時はスターだった)があったりリプライがあって滅多に交流のない人とも交流ができたりして依存するかのように利用していた
たまたま混じることになったアニソンバンドがサークル内で好評を集め後に何度も同メンバーで演奏するほどの人気バンドの一員になってしまったり何年も共に過ごすうちにサークルの人たちとも徐々に仲良くなっていった
しかし、最終的にこのままサークルに居続けることが望ましいのかどうか迷うことになり結局行かなくなるようになる
というのも上記のアニソンバンドは他のメンバーが優れていて自分はそんなに上手くないのに所属していていいのかと疑問を感じたり社交的な人が本人がいない場で悪口を言っているのが耳に入って来たりして軽い人間不信感が生まれ居心地の悪さも感じていたのだ
最後の決め手は成績が悪く留年が確定したことだ
勉強に専念しなきゃではなくそれを明かすことが怖かった
絶対に笑われる、バカにされる
そう思うと顔を出すことは無理だった
今まで親から言われてきた「継続は力なり」という趣旨の言葉が呪縛となり決断するには時間がかかったが今まで抑え込んでいた自分が「もう無理!」とでも言うかのように辞める決断をした
今では留年したことも含めてこれが初めての親への反抗だったのかなと思う
いざサークルへ行かないでみても自分が注目を集める存在ではなかったからか意外となんてことないなという思いと同じ学科のサークルメンバーと授業で顔を合わせるのは気まずいなという思いとがあった
一人でキャンパスを歩くのは恥ずかしさを感じたり教室でも一人でいると笑われてるようにも感じたりしたけどいつしか慣れていった
大丈夫、誰も見ていない
みんな自分で精一杯さ
そう思えるようになってからは今まで周りの人に合わせるばかりだったことから解放されて自由になった気がした
昼食は自分の気分でお店を選べる
コンビニ飯でもいい、牛丼でもいい、ラーメン屋でもいい
授業と授業の合間が妙にあるときは博物館に行ったり図書館で本を読んだりした
今までだったら恥ずかしくて絶対行けなかったであろうメイド喫茶にも行ってきた
どうしても一人は寂しく、会話できることを売りにしているお店に行っていた
サークルを離れ独り身?になったおかげで一人で過ごす時間にも楽しみがあることを知ることができた
異様なほどに気になっていた人目を気にしないようにしようとする最初の一歩にもなったと思う
一人で受ける授業は自分だけが頼りだから主体的に参加するようになり十分な単位を修得して卒業することができた
そのことは他者に期待し頼り切りにする危険性を知り自分の能力に対する自信を取り戻すきっかけになったと思う
(研究室ではサークルの時と同じような悩み苦しみが再来したというのはまた別の話)
ここまでサークルから離れて良かったことを書いてきたがなんだかんだ2年以上いたのは良さもあったからである
高校の時はできなかった数々のアニソンバンド演奏
訳あって堅苦しかった高校の軽音楽部と違い、伸び伸びと音楽を楽しもうという姿勢がとても良かった
今音楽を好きでいるのはそこでの時間のおかげだと思う
特にサークル内で人気のアニソンバンドの固定メンバーとしていられたのは非常に楽しかった
普段は大人しく身を潜めていた自分もそのメンバーと共にステージで演奏しているときは華やいだロックスターのような気分だった
今なら自信を持って彼らとも向き合えるのかな
失ってから気がつく大切さと言うがその通りだ
彼らとまた演奏したい
そして何より私の居場所を設けてくれたこと
裏では悪く言われたかもしれないけど少なくとも表立った悪口は聞こえなかった
待ちの姿勢だった私に声をかけてくれて好意的に接してくれてとても嬉しかった
よくライブで演奏されていたことがきっかけでメタルが好きになった
今もそこで知ったデンカレ(電気式華憐音楽集団)の曲を聴きながら記事を書いてるよ
やんちゃが過ぎたけどエモくて暖かな時間をくれて本当にありがとう
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